こんにちは、美麻オリザファームのそっしーです。今日は「ベニバナインゲン」についてご紹介します。
ベニバナインゲン、地元では〇豆と呼びます
初耳の方も多いかな? 「紅花隠元豆」と漢字にするとちょっと華やかですよね。「紫隠元豆(むらさきいんげんまめ)」とも呼ばれますが、私たちは「花豆」と呼んでいます。
英名は「(スカーレット)ランナービーン」「フラワービーン」などです。メキシコ周辺の高知が原産地で、17世紀前半にはヨーロッパに伝わり、今でも特にイギリスで食べられているそうです。いつか行って食べてみたいです。
これが花豆。鞘(さや)から出したばかりだと、こんなにピンク色がキレイなんです!
ベニバナインゲンは何処から来たのか?
この花豆がオランダから日本に輸入されたのは江戸末期。当時はきっと低地で育てたんでしょうね、実がならなくて専ら観賞用にしていたのだとか。こんなに赤くて鮮やかできれいな花が咲きます。江戸の人たちは花を育てるのが好きでしたからね。庭先で朝顔とかホオズキとかと一緒に育ててたのかと想像すると、なんだか楽しいです。
その後、花豆は次第に寒冷地に伝わり、大正3年(1914)に北海道で栽培が始まった記録があります。今でも北海道が一大生産地になっていますね。
でもね、北海道産はそんなに大きくないのですよ。大きさ=品質でいえば群馬県や長野県産がいい感じだと思います。あと東北地方や山梨県でも作っています、みんな寒冷地ですね。
標高がそんなに高くなくても花そのものは咲くのですが、開花時期に30℃を超えるとほとんどの実はならないそうです。標高900~1300メートルが最適だそうで、どこでも栽培できる訳ではないので貴重な豆として高級食材になったのでしょうね。
特殊な環境下でしか育たないから高級豆なんです
我が農園は標高900メートル前後にあるので、花豆の栽培にはとっても向いています。でも家の周辺ではリンゴや柿は見かけません。豆類はオッケーでも果樹は寒すぎると難しいのでしょうね~。なんにでも向き不向きがあるのだな、と感じています。
次回はそんな花豆の栽培方法についてお伝えします。